こんにちは、ほくほくです。
長期的な投資をするためには、投資対象の長期的なトレンドを把握することが不可欠。
特にFXで長期投資を行っているほくほくは、投資対象通貨のトレンドと最高値・最安値を投資判断に使います。
とはいえ、そういった統計は、ネット上で探してもなかなか目的のページにたどりつけないことが多々あります。
そこで、今回はほくほくが調べた、米ドルの過去最高値・最安値を記事に掲載しておこうと思います。
それではさっそく、米ドルの過去最高値と最安値、いってみましょう。
◆過去最高値 : 360.00円(1971年8月15日まで)
◆過去最安値 :79.75円(1995年4月19日)
76.25円(2011年3月17日)
75.95円(2011年8月19日)
75.78円(2011年10月21日)
75.31円(2011年10月31日)
米ドルの過去最高値は、ある意味有名です。
昔は固定相場でしたから。
1949年4月25日から1971年8月15日までは、固定相場制で360円。
その後、1971年12月18日のスミソニアン協定で、同じく固定相場で308円。
そして、1973年2月14日に米ドルは対円で変動相場制に移行しました。
既に歴史の教科書で語られるぐらい昔に感じますが、米ドルは変動相場制に移行してまだ36年なんですね。
これからずっと米ドルに投資していこうと思ったら、今までの米ドル変動の歴史よりも長い期間、投資していくことになります。
一方で、米ドルの最安値は1995年4月19日の79.75円です。
この時、日本はバブルがはじけて不況期に入り、家計の購買力は低下して輸入が減った一方、自動車を中心とした輸出は極めて順調でした。
単純にいえば、膨大な輸出が円高圧力となって、過去最安値(円過去最高値)を記録した形です。
この時期以降、日本の輸出産業は、海外での現地生産・販売を推進し始めました。
従って現在では、当時のような実需ベースで79円台になることはなさそうですね。
そこまで輸出できるものがないので。
2011年3月20日追記
2011年3月17日に、米ドルは最安値を16年ぶりに更新し、76.25円を記録しました。
東北関東大震災と、それに伴う原発災害の影響です。
最近は円高というよりは、米国経済の後退によるドル安の傾向が強かったのですが、そこにきてこの災害ということで、一気に円高に振れました。
なお、その翌日、日本はG7と10年半ぶりの協調介入に踏み切りました。
2011年10月21日追記
米ドルは2011年8月19日に76円を割った後、さらに10月21日に75.78円へと史上最安値を更新しました。
2011年10月31日追記
今月はさらに米ドルが下がり、今日はついに75.31円まで下がりました。
そして、政府が為替介入を行い、一気に3円以上急騰するというダイナミックな相場になりました!
以上、米ドルの最高値・最安値でした。
資産運用の参考にどうぞ 投資家さん大集合!お金儲けのヒミツ♪
それにしても、米ドルの最高値・最安値は、いずれも少し昔の話ですね。
そこで以下では、直近10年の動きを見てみましょう。
◆米ドルの月足10年分(2009年10月18日現在)
ご覧の通り、米ドル直近10年の高値は135円近辺。
そして安値は88円台です。
今は、この10年で最も米ドルが安い水準にいる、ということになります。
先日、「米ドル、14年ぶりの安値攻防へ」という記事を書きましたが、現在の水準はまさに1995年の過去最安値以降最も低いレベルにあるのです。
ちなみに、1998年4月1日の外為法改正により、個人の外国為替取引が原則自由になりました。
その後FX(外国為替証拠金取引)が普及し、現在に至っています。
ほくほくは2002年にFXを始めました。
一時は、120円台後半のポジションが塩漬けになり損切りしましたが、もしそれを「回復するまで持っておこう」としたなら・・・今に至るまでずっと塩漬けだったことになります。
危ない、危ない。
こうして直近10年を見てみると、米ドルは110円近辺が平均のように見えますね。
長期的に投資するなら、このあたりにポジションを張るのが適切かと思っています。
ただ、今はかなりのドル安になっているので、まずはその状況を乗り越えるのが先ですね。