こんにちは、ほくほくです。
米ドルがさらに前進!
今日はついに86円台に突入しました。
ご覧の通り、直近10年でも最安値を更新しました。
テクニカル分析では主に、過去の高値水準・安値水準が相場の節目になってきますが、ここから先は節目になる安値水準がないようです。
ドル売り圧力が円直撃、14年ぶり安値も下げ止まり感なし
26日の外為市場では、かねてから他通貨に対して強まっていたドル売り圧力が、ついに円相場を直撃。ドル/円は86円台と14年ぶりの円高水準を付けた。しかし、複合的な理由を背景に続くドル安に歯止めがかかったとの見方は少ない。
市場では、5年半ぶりの為替介入をめぐる観測もじわりと強まり始めている。
<ドル/円急落のきっかけ、一部短期筋の読み違い>
急速なドル売りが対円で強まり始めたのは25日。88円台と1カ月ぶり安値圏で下げ渋り続けていたドルが、相次ぐ短期筋の売り仕掛けにようやく10月安値を割り込むと、これまでドルを買い持ちにした向きが損失確定の売りに動くストップロスや、オプションに絡む売りを次々と巻き込んで87円台へ下落。テクニカル上の下抜けとなったことで、戻りを期待していた輸出企業や、プログラム売買を専門とする投機ファンド勢などが売り参戦し、ドルは26日東京市場で1月安値の87.10円を大きく割り込んで下げ幅を拡大した。わずか3分間で1円弱下落する値動きは、市場でも「背筋が寒くなった」(外銀トレーダー)との声が上がるほどだった。
ドル安は今に始まったことではない。前週までに、ドルはユーロや豪ドルなどに対して1年3カ月ぶりの安値へ下落。低金利・低成長の円は買い手掛かりに乏しいため通貨高が進みづらく、主要通貨の中でもドル安が進行する下で出遅れ感が指摘され、多くの短期筋が「いつかは対円も(ドル安相場に)追いつく」と上値で戻り売りスタンスを続けていた。一方で、今週に入って米国の感謝祭でポジション調整のドル買い/円売りが入ると予想した向きのドル買い/円売りポジションがにわかに積み上がったことが、結果として「損失確定の投げ(となるドル売り)を強いられた」(都銀チーフ)形で売り圧力の増幅につながり、ドル/円急落の直接的なきっかけとなった。
<円がドル売りレースのフロントランナーに>
ユーロが対ドルで1年3カ月ぶり安値にとどまる一方、出遅れ感の強かった円が同14年ぶり安値と、一気にドル安の「フロントランナー」に飛び出したことで、今後のドル安ピッチを左右するのはドル/円相場になるとの見方も浮上してきた。
市場関係者のドルへの見方は、米低金利政策の長期化見通しにドル基軸通貨体制の信認問題、世界的な株価の堅調さを背景に投資家がリスク選好姿勢を強める「リスク・オン」取引など、いずれのシナリオも結論はドル売りで一致。「どっちに転んでもドルは売っておけばいい」(外銀チーフ)として、ドルの下落基調はまだ続くとの見方が大勢だ。
一方の円は、引き続き買い手掛かりがないとの見方が多いものの、14年ぶり安値とテクニカル上の下抜けとなったことで、主要な下値抵抗線は円の最高値にあたる79.75円まで「ほとんど見当たらない」(バンク・オブ・アメリカ)状況。
市場では、目先的な下値めどを85円付近とする声が多いものの、その根拠はいくつかの移動平均線が通過していることと、キリのいい水準で心理的要素が強まりやすいことのみ。「ドルが85円を割り込む可能性もある」(バークレイズ銀行東京支店・トレーディング部長の小川統也氏)との声も少なくない。日米短期金利の逆転も、ドル/円の上値抑制要因だ。
<デフレ宣言と株安、介入警戒感強める要因に>
ドル/円が一段安となっても下げ止まりの兆しが見えないことで、市場では為替介入に対する警戒ムードも次第に強まり始めた。7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)などが介入に否定的な見解を繰り返し示していることなどから、多くの参加者が実際の介入は85円を割り込んで下げ足を速め、史上最安値の79円が視野に入った後と予想しているが、ここにきて目立ち始めた日本株の出遅れ感が、政府・日銀の背中を押す要因になりかねないとの見方だ。
世界的な財政出動や景気刺激策を受けて、欧米や中南米など各国株は軒並み年初来高値を更新。日本だけが主要国の中で取り残されつつある。急速な円高に不快感を示す大手企業が増えてきた点や、新たに政権を担った民主党の政策に目立った効果が見られないことなどから、景気に与える直接的なインパクトがより強い株価の下落に歯止めをかける狙いで「まず為替を止めるとの判断が出てきてもおかしくない」(先出の外銀チーフ)との思惑が広がりやすくなっている。
前週に政府が発したデフレ宣言も為替市場関係者には、デフレ阻止を旗印として04年まで行われた大規模介入を想起させている。2009/11/26 19:00 ロイター
というわけで、次のキーワードは為替介入です。
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