こんにちは、ほくほくです。
昨日、FOMCの政策金利発表がありました。
大方の予想は、景気回復を背景にした力強い見通しでしたが・・・
米FOMC:識者はこうみる
米連邦準備理事会(FRB)は23日、連邦公開市場委員会(FOMC)声明を発表し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置き、低金利を長期間据え置くことを再表明した。同時に、景気回復のペースが弱まっているとの見方を示した。市場関係者のコメントは以下の通り。
●前回と同じ、市場の反応乏しい見通し
<ゼファー・マネジメントのマネジング・ディレクター、ジム・アワド氏>
前回の発表内容と同じで、一部経済統計がそこそこであるにもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)内で景気回復の力や持続性に対する信頼感が強まっていないことが浮き彫りとなった。
市場の反応もいつも通りとなる見通しで、あまり材料視されないだろう。市場としてはFRBが景気判断を強めるかどうかに注目していたが、今回はそれは起きなかった。
●ハト派的、少なくとも年内は利上げない
<バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のシニア外為ストラテジスト、マイケル・ウールフォルク氏> 声明はハト派的だ。近い将来に利上げが実施される見通しはない。来年はともかく、少なくとも年内はない。連邦準備理事会(FRB)が懸念しているのは、成長を脅かすものであって、インフレではない。これが金利を無期限に据え置くための公式となっている。 FRBがこの状態を長く続ければ続けるほど、米ドルの先行き見通しにとって状況は悪くなる。
●8月利上げの可能性消え去る
<ディシジョン・エコノミクスのコノミスト、ケリー・リーヘイ氏>
5月初旬ごろに、少数ながらも相当数のアナリスト、米連邦準備理事会(FRB)が8月の利上げに向けた足場を整えるため、6月に長期間の文言を変更するとの見方を示していたが、この可能性はすべて消え去った。 住宅・労働市場の状況に基づき景気判断を引き下げ、海外の動向を背景に金融状況が成長を支援する度合いが弱まっているという2つの見方を示し、FRBが近い将来に利上げを実施しない方向に傾いていることを示唆した。
●デフレとの対決姿勢示すべき
<キャピタル・フィナンシャル・アドバイザリー・サービシズのキース・スプリンガー社長>
FOMC声明は当たり前のことしか指摘しておらず、そこが問題だ。戦う姿勢が感じられない。異例の低金利を長期間据え置くと表明するのではなく、米経済が今直面しているデフレと経済の悪循環に対処するため、もっと強い文言を盛り込む必要がある。
●金融情勢への言及が最大の変化
<PNCフィナンシャル・サービシズ・グループのチーフエコノミスト、スチュアート・ホフマン氏>
ほぼ予想通り。「長期間」の文言と当分の間インフレが低水準にとどまるとの見方を維持した。
景気見通しについてはややトーンを弱めた。最大の変化は、金融情勢が以前ほど景気回復を下支えしていないと指摘したことで、株式相場の下落と最近の金融市場の緊張感に言及したものに違いない。欧州ソブリン債問題とそれを受けた国際金融市場への影響を踏まえていることは明らかだ。フェデラルファンド(FF)金利を長期にわたって低水準に維持する決定をいっそう強めるものだ。2010/06/24 07:53 ロイター
5月雇用統計の力強い内容を受け、てっきりFOMCも強気の発表をすると思っていたんですが、ふたを開けてみれば、逆に弱気発言となってしまいました。
むむむ・・・
これは、米ドルの回復には今しばらく時間がかかりそうですかね。
現在、ほくほくは投資対象を米ドルから豪ドルに徐々にシフトさせつつありますが、引き続きその動きを継続させようかと思います。
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