こんにちは、ほくほくです。
今回は、英ポンドの過去最高値・最安値について見てみましょう。
ポンドも古い通貨であり、昔は固定相場制をとっていました。
1973年から、変動相場制に移行しています。
固定相場制時代は、1米ドル=360円という、今から考えれば円が非常に安かった時代ですが、この固定相場制下での1ポンドは1,008円。
なので、これが対円での過去最高値になります。
(※1971年8月15日に、固定相場制下で一度切り下げがおこなわれています)
ただし、1973年に変動相場制に移行して以後、1982年には400円にまで急落しています。
従って、過去最高値という意味では、1,008円という数字はあまり意味があるものではありませんね。
一方で、過去最安値は今年に入ってからです。
今年1月23日に、一時的に118.76円をつけています。
◆過去最高値 : 1,008.00円(1971年8月15日まで)
◆過去最安値 : 118.76円(2009年1月23日)
すごいですね。
最安値は、ほとんど最高値の10分の1です。
ポンドについては、1992年のポンド危機が有名です。
当時、すでに現在のユーロに向けて通貨統合に動き始めていた欧州各国は、域内での固定相場を開始していました。
しかし1990年の東西ドイツ統合以降、イギリスに比べて後進国(通貨は安めで金利が高め)が参加するに従い、相対的にポンドが過大評価されるようになってしまいました。
そこに目を付けたジョージ・ソロス率いる投資家集団が、ポンドを売り浴びせたのがポンド危機です。
1992年秋ごろから売りが活発化し、売りが売りを呼んでポンドがどんどん値下がり。
イングランド銀行と大蔵省が防衛に入りましたが、マーケットには全く歯が立ちませんでした。
一国ではマーケットに勝てないという事例です。
その後、ポンドは1995年まで下落を続け、ポンド危機前に250円前後だったものが1995年には120円台をつけています。
結局イギリスはこのポンド危機によって、欧州内の固定相場制から脱退してしまいました。
未だにポンドがユーロと統合しないのは、この時の苦い記憶があるからでもあるようです。
ところで、直近10年のポンド円の月足チャートはこのような形です。
こうしてみると、直近10年では、2007年7月20日の251.07円が最高値となります。
今は大体150円近辺で推移しているので、この10年の最高値と最安値を考えても、今は安めだと思います。
今まで、ほくほくはポンドに投資したことはありません。
単価が高く、通常は値動きもそれほど大きくなく、チャートは一本調子で・・・といった形なので、相場のレンジが見えないのです。
今年1月までの下落っぷりもすごかったですしね。
ロンドンに駐在している友達がいるのですが、昨年12月に日本に戻ってきた時、ポンドの換算レートが安すぎて困ってました。
こうして調べてみると、いろいろドラマがあったポンドですが、ほくほくとしては引き続き投資対象見送りです。
さて、本日のほくほくポートフォリオ。
なんか、ここ2、3日のマーケットの停滞ぶりはすごいですね!
米ドル、89円台から90円台前半で動きません。
豪ドルに至っては、本日の安値83.04円、高値83.99円と、見事に83円台を隅から隅まで行き来しています。
こんな時、ほくほくポートフォリオはほったらかしです。
前日比で+6円の儲けとなっています。
現在の獲得利益 = 231,996 円
獲得利益 = 預託証拠金額(1,185,469円) + スワップ (527円)
+ 出金額合計(46,000円)− 元本(1,000,000円)
動かない相場では、稼ぎようがありません。
ここは辛抱です。