こんにちは、ほくほくです。
米ドル、下がりましたね。
今日は10月上旬以来再び88円台をつけ、安値は88.73円。
その発端となったのは、バーナンキ議長の発言です。
ドル価値の変化が及ぼす影響を注視=FRB議長
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は16日、FRBはドルの価値低下を緊密に監視していると述べた。FRBは雇用の伸びと物価安定の双方にコミットしていると語った。
ただ、国内のインフレ抑止には他の要因もあると指摘。FRBは政策金利を異例に低い水準に長期間(for an extended period)据え置く公算が大きいと繰り返し述べた。
ドルの価値に関する異例の発言のなかで議長は、ドル安とインフレリスクの関連性を指摘した。
講演原稿で「ドルの価値の変化が及ぼす影響をFRBは注視(attentive)しており、雇用の最大化と物価安定を促すというわれわれの2つの責務に対するリスクを防ぐための政策を引き続き策定していく」と述べた。
FRB当局者は通常、ドルの価値をめぐる問題は財務長官に判断を委ねるが、議長は今回、最近のドル安は商品(コモディティ)価格押し上げの一因となったと指摘した。
その上で、経済の緩みが高水準であることや、長期インフレ期待が安定的であることから、価格圧力は表面化しないとの見方を示した。
「インフレは今後も当面、抑制される公算が大きいとみられる」と述べた。
インフレ期待について、実際のインフレに対する早期警戒の重要なサインになり得ると指摘し、FRBとして注視深く監視していく考えを示した。
景気をめぐる懸念から安全資産としてのドルに買いが集まった3月半ば以降、ドルは主要通貨バスケットに対し約16%下落した。
バーナンキ議長は「こうした安全資産への(資金の)流れは弱まった。ドルもこれに合わせて下落している」と語った。
弱い経済を下支えするために金利を長期間、異例な低水準に維持する方針をあらためて示す一方、経済の状況や見通しに「重大な変化」が見られれば、政策見通しの変化につながると付け加えた。
また、金融状況は1年前と比べて改善したものの、依然として大きな課題が存在するとし、将来的に悪化する可能性があるとの見方を示した。銀行の与信厳格化や高水準の失業を経済が直面する主なマイナス要因として挙げた。
経済が回復している初期の兆候が存在するが、政府による刺激策の効果がなくなった後どうなるかは不透明との認識を示した。
その上で「わたしの見方では、最近の回復は単に一時的な要因だけを反映しているのではない。来年も成長が続く可能性が高い」と述べた。2009/11/17 06:22 ロイター
こうしてドル安牽制の発言をしたバーナンキ議長でしたが、マーケットはこれを受けてさらにドル安に動いてしまいました。
「当面は金融政策を変更しない」サインだと、マーケットは見たようです。
バーナンキ議長は、昨年のリーマン・ショックではその対応を非常に評価されましたが、就任直後の一昨年サブプライム・ローン問題では対応の遅さで批判を浴びた人物。
基本的に、何かを変更することに対して慎重な人物なのでしょう。
こうなると、ドル安は当面続きそうな気がしてきました。
本日のほくほくポートフォリオは、このドル安の影響を受けています。
前日比で+19円の儲けとなっています。
現在の獲得利益 = 233,657 円
獲得利益 = 預託証拠金額(1,187,098円) + スワップ (559円)
+ 出金額合計(46,000円)− 元本(1,000,000円)
こういう下げ相場では、仕込みを入れて待機です。
唯一の懸念は、「ドルが上がるのか?」ってことでしょうか。
アメリカがさくっと利上げをしてくれると、米ドルも運用しやすくなるんですけどね。
インフレ懸念もありますが、ドル安による輸出産業の活性化のメリットの方を選んでいるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
応援、完了です!
ケバブさん、こんにちは。
確かに、今の米政権はドル安を目論んでいる感がありますね。
ただあの国は消費大国なので、自国通貨の下落は消費者物価の上昇と購買力の低下を招きます。
今年の年末商戦、アメリカはどうなるんでしょうね。
そういった点も含めて、今の政策にはいまいち納得がいきません。