こんにちは、ほくほくです。
今年8月1日から、FXに証拠金規制(レバレッジ規制)が導入されます。
その具体的な内容について、以下で解説したいと思います。
まずは、上記の金融先物取引業協会の説明ページをご覧ください。
こちらを読めば、レバレッジ規制の内容が分かると思います。
かいつまんで言うと、レバレッジ規制では、FXを取引する際に以下の規制が設定されます。
@4%の証拠金が必要となること
(ただし、2010/8/1〜2011/7/31までは2%)
A証拠金が足りなくなった場合、追加証拠金の差し入れが必要となること
今までは、証拠金に関する規制はなく、レバレッジの倍率は業者に一任されていました。
例えば100倍とか400倍とか、あるいは証拠金は定額で、実質200倍程度などといったレバレッジを、FX業者側で設定していたのです。
この自由なFX取引に対し、レバレッジ面での規制をかけるというのが、今年8月1日から適用される証拠金規制なのです。
一概には言えませんが、ほぼ全てのFX業者で、従来よりも多くの証拠金が必要となりますのでご注意ください。
それでは、もう少し具体的にレバレッジ規制の内容を見てみましょう。
以下、ほくほくが使っているヒロセ通商LionFXを例にとり、説明していきます。
ただし、レバレッジ規制に対するLionFXの対応は、現時点では発表されていないので、あくまでも参考程度にご覧ください。
2010/6/25追記
ヒロセ通商LionFXのレバレッジ規制対応が発表されました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
さて、LionFXでは現在、1,000通貨あたりの証拠金が1,000円という、定額証拠金が設定されています。
つまり、1,000単位の通貨を購入(売却も)する際に必要となる証拠金が1,000円です。
例えば、豪ドル1,000単位を79円で購入する場合、実質レバレッジは79倍、証拠金率は約1.27%です。
1,000円÷(79円×1,000単位)×100=1.265・・・
あるいは、米ドル1,000単位を92円で購入する場合、実質レバレッジは92倍、証拠金率は1.09%となります。
1,000円÷(92円×1,000単位)×100=1.086・・・
サイバーエージェントFXなどは、「レバレッジ100倍コース」といった変動証拠金方式、つまり購入する値段とポジションで証拠金が変わってきますが、LionFXでは証拠金は一律1,000円なので、購入する値段とポジションでレバレッジが変わってくるわけです。
ここまではよろしいでしょうか。
今回の証拠金規制が導入されると、証拠金率は最低2%(来年8月1日からは4%)必要となります。
つまり、LionFXの現在の証拠金額は足りないので、証拠金額の値上げが見込まれるわけです。
この点について、証拠金を定額で値上げするのか、それとも変動証拠金方式に変えるのか、その点についてヒロセ通商に問い合わせているのですが、まだ方針の連絡はありません。
例えば、証拠金を2,000円に値上げすることが予想されます。
でもこの場合、例えば米ドルが101円になったりすると、以下のように証拠金率は2%を割ってしまいます。
2,000円÷(101円×1,000単位)×100=1.980・・・
なので、2,000円よりも高い証拠金になるかもしれませんね。
この辺、レバレッジ規制は、2%を下回らない限りにおいて、定額の証拠金も認めています。
あるいは、サイバーエージェントFXのように、変動証拠金方式、つまりレバレッジの倍率を固定にすると、証拠金は値段によって変わってきます。
例えば、豪ドル79円で購入する場合の証拠金は1,580円となります。
79円×1,000単位×2%=1,580円。
米ドルを92円で購入する場合は、証拠金は1,840円。
92円×1,000単位×2%=1,840円。
同様に、米ドルを101円で購入する場合の証拠金は2,020円です。
定額証拠金方式の業者が、証拠金をいくらに設定するかはその業者の発表を見ないと分かりませんが、法的には最低上記の金額が必要となるので、目安としておいて下さい。
ところで、「証拠金2%」というのは、ポジションを建てる(買う/売る)場合の規制です。
口座に1,580円あれば、豪ドル79円で1,000単位購入することが可能ですが、実際には口座に一定額があって、そのうち一部を投資するのが一般的です。
なので、以下ではその点を少し解説したいと思います。
例えば、FX口座に10,000円あるとします。
そして、豪ドルを79円で1,000単位購入するケースを考えてみましょう。
従来のLionFXでは、必要証拠金は1,000円でした。
従ってFX口座の残高が、1,000円以下になると強制ロスカットになります。
この場合、強制ロスカットになるのは、豪ドルが70円以下になると、口座残高が1,000円を下回り、強制ロスカットになるわけです。
79円−{(10,000円−1,000円)÷1,000単位}=70円
さて今回のレバレッジ規制が導入され、証拠金が2%必要になる場合は、これが変わってきます。
具体的には、強制ロスカットになる相場は、70.58円となり、現在よりも少し高くなります。
79円−{(10,000円−1,580円)÷1,000単位}=70.58円
あるいは、もしLionFXで証拠金が2,000円に値上げされたら、強制ロスカットとなる相場は71円になります。
79円−{(10,000円−2,000円)÷1,000単位}=71円
このように、レバレッジ規制の導入は、リスクコントロールに影響を及ぼします。
今年8月1日から適用される2%という数値は、LionFXの1,000円という証拠金からみるとまだ大した変動ではありませんが、来年8月からは4%必要になるので、その分資金を厚めに投入する必要があります。
本当は、ヒロセ通商からの発表の後に、具体的な例示で説明したかったのですが、取り急ぎ現段階での想定をベースに解説しました。
個人的には、今回の規制は「無用なもの」だと考えています。
諸外国でレバレッジ規制を設けている先進国はありませんし、何より、自由な投資を制限する法律ですので。
このような法律を考えているヒマがあったら、国の財政を何とかしてほしいですね。
とはいうものの、レバレッジ100倍、すなわち証拠金率1%という現在の取引も、危険すぎてそのまま取引を行っていないというのがほくほくの実状です。
口座の資金量を厚めにして、実質レバレッジは例えば先週金曜日ですと3.19倍。
証拠金率は約31%です。
従って、今回の規制は、ほくほくの取引にはほぼ影響を与えません。
口座の資金を、もう少し厚めにするぐらいでしょうかね。
何にせよ、ほくほくの目的は長期投資でじっくりと稼いでいくことです。
よって今回のレバレッジ規制もほとんど影響ないので、重視していません。
LionFXの取引ルールが変わることは明白なので、その発表を待って、軽く対応したいと思います。
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