2012年11月3日、神奈川県の大山に登山に行きました。
大山と言えば、古くから山岳信仰の対象となっている山。
昔は大山講と呼ばれ、大山詣と江ノ島詣は江戸庶民の娯楽でもあったようです。
そんな山なので、お寺や神社もあり、これはほくほくのもう一つの趣味である御朱印も楽しめそうだと、秋の山に意気揚々と出かけてきました。
GPS-Trkで記録した登山ルートはこのようになっています。
より大きな地図で 【登山】大山 @神奈川県 20121103 を表示
地図右下の大山登山口より、ケーブルカーを使わずに女坂を登って大山寺を経由して阿夫利神社(下社)に到着。
そこから時計回りに山頂を目指し、山頂から見晴台経由で阿夫利神社(下社)に戻り、さらにそこから男坂を下って下山しました。
【コースタイム】
大山ケーブルバス停(8:51)
⇒八意志兼神社(9:08)
⇒大山寺(9:25)
⇒大山阿夫利神社 下社(9:59)
⇒山頂(11:38)
⇒見晴台(13:52)
⇒大山ケーブルバス停(15:30)
各ポイントの写真と解説はこちらです。
1. 大山ケーブル バス停(8:51)
新宿駅から東急線で約1時間で伊勢原駅に着き、そこからさらにバスで30分ほどで大山ケーブルまでたどり着きます。
非常に混雑していましたが、臨時バスが増発されていてあまり待ち時間なくここまで行けました。
今回は車ではなく公共交通手段での登山口着でしたが、この近くには車を駐車できるスペースも何か所かありました。
広いトイレもありました。
2. こま参道(8:55)
大山のバス停からケーブルの駅までは、参道の両側にお土産屋や料亭があるこま参道。
「こま」は、正月などに回すあの独楽で、大山の名産なのだとか。
このあたりは石畳・石段で、まだ登山という雰囲気にはなりません。
3. 大山ケーブル駅(9:03)
中腹の阿夫利神社まで登れる大山ケーブル。
今回はこれを使用せず、歩いて登る方針です。
4. 八意思兼神社(9:08)
大山ケーブル駅の先に、この神社があり、ここで登山道が2つに分かれています。
1つは男坂で、急で短い登山道。
もう1つは女坂で、緩やかで長い登山道。
今回は女坂の途中にある大山寺にも参拝したかったので、女坂ルートを選択。
ちなみに帰りは男坂を下りましたが、女坂七不思議とかもあるので、ルートとして楽しめるのは女坂だと思います。
5. 女坂七不思議1 弘法の水(9:17)
その女坂七不思議の1つ目、弘法の水。
弘法大師が岩に杖を突いたら、そこから清水が湧き出たという場所。
6. 女坂七不思議2 子育て地蔵(9:18)
七不思議の2つ目は、お地蔵様の顔が子供の顔に変わったというもの。
信仰の過程で、結構楽しんでいると思いました。
7. 女坂七不思議3 爪切り地蔵(9:20)
3つ目、爪で掘られたというお地蔵様。
これを本当に爪で掘ったらすごい!
8. 女坂七不思議4 逆さ菩提樹(9:21)
4つ目は、根が上、枝が下というように逆さまに生えているように見える菩提樹。
残念ながら現在は2代目の菩提樹なので、かつての姿はうかがい知れません。
9. 大山寺(9:25)
女坂の途中で大山寺に到着。
このお寺は、関東三十六不動の第1番札所であり、また関東三大不動の1番でもあるという、非常に由緒あるお寺。
以前からずっと参拝したいと思っており、今回の登山でようやくその望みが叶いました。
本堂の建物自体は歴史あるもので、欄間や木鼻の彫刻もすごい。
じっくり建物を拝見しつつ、御朱印もしっかり頂きました。

早くも達成感が出た今回の登山。
でも、山頂はまだまだ先です。
10. 女坂七不思議5 無明橋(9:42)
七不思議の5つ目、無明橋。
「無明橋だってー」と話しながら渡っていると、渡った場所にこの立札が。
この橋の上で話してはいけません(汗)
11. 女坂七不思議6 潮音洞(9:43)
洞が暗くて立札は光を反射していて、1枚の写真にとりづらかったので立札だけ撮影しました。
どんな洞なのかは是非ご自分の目でご覧ください!
12. 女坂七不思議7 眼形石(9:45)
七不思議の最後、眼形石。
こちらは、肝心の石を写真の中に収めるのを失念してしまいました。
写真の下に、その石があります。
13. 大山阿夫利神社 下社(9:59)
七不思議が終わるとすぐに男坂と合流、そしてケーブルカーの乗降場があり、大山阿夫利神社に着きます。
ここで一気に人口密度が高まります。
神社自体は非常に新しく、境内もきれいに整備されています。
また、この神社からの眺望は素晴らしく、江ノ島や三浦半島、その奥に房総半島まで見えました。
伊豆大島も見えます。
こちらの神社でも御朱印を頂きました。

トイレがあります。
14. 本坂 石段(10:18)
阿夫利神社の本殿右奥から、いよいよ山頂への道が始まります。
そして、その最初がこの石段!
かなり急!!
上から見ると、この石段下るのは怖いなーと思ってしまいます。
今回は、山頂に登った後、見晴台経由で下山するルートだったのでこの石段を下ることはありませんでした。
15. ぼたん岩(10:56)
登山道の足元に埋まっている岩。
その一部が、ぼたんの花のように見えるため、この名前がついています。
登山道が渋滞していたので、いろいろ見渡しながら登りました。
16. 天狗の鼻突き岩(10:59)
こちらも登山道の名所。
天狗の鼻を突いたような穴が開いている岩です。
17. 25丁目(11:29)
山頂はここから右に向かいます。
ここで左に行くと、丹沢の登山口でも有名なヤビツ峠に下ることができます。
18. 大山山頂 阿夫利神社 本社(11:38)
山頂が近くなり、鳥居が見えてきます。
この鳥居からもう少し進むと、いよいよ山頂。
山頂には大山阿夫利神社の本社があります。
そしてその奥に、山頂の標識。
山頂には茶屋があり、たこ焼きやそばなどのちょっとしたものが注文できます。
でも、この日はすごい人数が並んでいました!
山頂茶屋、大繁盛です。
この山頂本社でも御朱印を頂くことができます。

山頂茶屋で頂くので、忘れないようにしましょう。
トイレもあります。
ここで食事も含めて1時間ぐらい休憩して、見晴台方面へと下り始めました。
19. 雷ノ峰尾根(13:03)
山頂から下ると尾根道になり、その尾根を雷ノ峰尾根というそうです。
ちなみに写真は、この尾根から撮ったとなりの尾根です。
20. 見晴台(13:52)
見晴台に到着!
相変わらずすごい人の数です。
ここからは関東平野を一望でき、新宿のビル群も見えました。
21. 二重の滝(14:38)
見晴台から下り、阿夫利神社下社の手前にある滝です。
ここまでたどり着けば、下社まではすぐでした。
下社からはケーブルカーに乗ろうと思いましたが、見える範囲で30人ぐらいならんでおり、次のケーブルカーを20分待つのであれば男坂を下っても同じ時間ということで、男坂を下りて行きました。
階段が急です。
帰りのこま参道でいろいろお土産を見たりし、バス停に着いたのは15:30でした。
【温泉】
温泉は、いったんバスで伊勢原駅まで戻り、そこから2駅の東海大学前駅から歩いて10分弱の秦野天然温泉さざんかに行きました。
◆秦野天然温泉さざんか◆
〒257-0003 神奈川県秦野市南矢名2-13-13
TEL:0463-78-0026
営業時間:10:00〜23:00 (最終入場22:30)
定休日:第3火曜日(祝日の場合は第4火曜日)
駐車場:無料駐車場 120台
HP:秦野天然温泉さざんかHP
以前、丹沢塔ノ岳を登った時に行った温泉です。
ここは浴場のロッカーがコイン式になっており、縦が長いロッカーもあるのでザックも入れやすく、とても使いやすい温泉です。
アド街ック天国でも紹介されていました。
車で行っても電車で行っても便が良いので、非常におすすめの温泉です。
【感想】
大山を初めて見たのは、7月に丹沢の塔ノ岳に登った時でした。
登山後の温泉でさざんかを訪れ、駐車場で車を停める時に、大山のきれいな三角形を初めて見て、「あの山はなんだろう」と思ったのが最初です。
その後いろいろ調べてみると、古くから信仰の対象になっていた有名な山であり、今でも首都圏から気軽に日帰りで登れる人気の山だと知りました。
さらに、今巡っている関東三十六不動の1番札所でもあり、これはもう是非とも行かねばと思い、今回の登山となりました。
本当は11月中旬から12月上旬のころに登ると紅葉はさらに綺麗みたいなのですが、今回は一緒に登る友達の都合もあったりしたので、11月上旬の登山でした。
登ってみると、まあ人の多さに驚きました。
前回の谷川岳も相当人が多かったのですが、今回もそれに負けないぐらいの人の多さ。
山頂の混み具合は高尾山並みです。
紅葉シーズンともなればさらに混雑が予想されるので、ゆっくり登りたい人は平日に行った方が良いかもしれませんね。
それでも今回の登山は、非常に楽しいものとなりました。
そもそも今回は、友達の1人が登山を始めたばかりということもあり、あまり難しくなく適度な高度・距離を登る山としては最適でした。
それと、眺めが良いというところ。丹沢山系の東南端にある山なので、南は伊豆大島、東南には鎌倉や江ノ島、三浦半島、そして東には新宿のビル群など、関東平野を一望することができます。
さらに、御朱印を頂けるということもあって、寺社巡りが趣味なほくほくとしては登山も一緒に楽しめる貴重な山でした。
ちなみに今回は、小田急の丹沢・大山フリーパスというのを購入しました。
これは、小田急線のバスとケーブルカーがセットになって割引されている切符で、さらに乗り降り自由という非常に使い勝手が良いもので、特に温泉に行くために伊勢原から東海大学前まで電車に乗るときも使えてとても便利でした。
このフリーパスには、ケーブルカーの切符つきと切符なしのものがあるので、今回ほくほくが購入したのはなしの方、お値段は1,400円ぐらいでした。
秋の山登りをお得に、しかも御朱印集めまで楽しめてしまった最高の登山でした。
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◆登山記録
◆登山記事(一覧)
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山登りのログ記録には、iPhoneのGPS-Trkというアプリを使っています。
こちらからダウンロードできます。![]() |
電波が届かない所でもGPSでしっかりログを取ってくれますし、この記事で掲載したように写真とポイントを連動できたり、高度グラフを表示できたりもします。
また、GPSログをエクスポートしてGoogleマップに取り込むと、冒頭のようにGoogleマップでルートを表示できたりとかなり高機能!
さらにログを取り込んだGoogleマップをGoogle Earthに切り替えると・・・

こんなふうに、自分の登山ルートを3Dで見ることもできます!
自分の山行を記録し、あとから見て楽しむにはとてもお薦めのアプリです。