国芳一門浮世絵草紙 5 命毛 (小学館文庫)
河治 和香
小学館 2011-08-05
世間が開国で揺れる中、登鯉(とり)の父、人気浮世絵師の歌川国芳は一門の弟子たちと、相変わらずの江戸っ子の稚気と覇気で後生楽に暮らしている。
国芳の描いた浅草寺の<一ツ家>の奉納額は将軍の上覧にも与り、江戸中の大評判に。
しかしそこに安政大地震が発生、その混乱の中で倒れる国芳、氾濫する鯰絵、一ツ家の祟りの不気味な噂も・・・。
金さんの死、絵筆を握れなくなった国芳、一門を背負う登鯉、そして弟子たちは懸命に生きる道を模索する。さらにはもどかしい恋の行方は?
悲しいのに明るくて、笑えるのにせつない、書評家も絶賛のシリーズ、ついに完結!
※作成中
【目次・メモ】
- 帰雲(きうん)
- 見出しの浮世絵は、歌川国芳の「大山石尊良弁瀧之図」。
- 写真(ほとがら)
- 見出しは、歌川芳鳥(登鯉)の「金比羅利生伝記」国芳女登里画。
- 地震(なゐ)
- 見出しは、仮名垣魯文の「安政見聞誌」。浅草寺の五重塔の先端だけが曲がっている絵。
- 御間(おあいだ)
- 見出しは、「鯰絵」。
- 盆々(ぼんぼん)
- 見出しは、浅草寺に奉納し、将軍も上覧したという歌川国芳の傑作「一ツ家」を、弟子の月岡芳年が摸写した「千社札・芳桐連(一ツ家」。
- 思い出すことども あとがきにかえて
- 解説 悳俊彦
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